目次
こんにちは。
先日、岐阜県へ観光に行ってきました。
その中で、金華山にある岐阜城を見た帰りに『明和昆虫博物館』を見つけました。
見たかったのですが時間がなく、今回は外観の見学だけで満足することに。
窓からチラッと見えた展示内容が魅力的で、次はコチラを目的に岐阜旅行したいと思います。
隣の岐阜市歴史博物館も見てみたいし。
帰宅してから調べたことを、自分の記録も兼ねてこちらに残しておきます。
岐阜城へ行った時の記事はコチラ↓
実は日本で一番古い名和昆虫博物館
名和昆虫博物館は、名和と書いて『なわ』と読みます。
実は私、ずっと『めいわ』と思ってい込んでました(^_^;)…
名和昆虫博物館は岐阜公園内、岐阜市歴史博物館に隣接しています。
ギフチョウの発見者として有名な名和靖さんによって、明治二十九年に設立された名和昆虫研究所の付属施設として大正八年に開館しました。
以来、昆虫全般におよぶ啓蒙普及、農作物の害虫駆除のための啓蒙普及につとめてきた昆虫専門の博物館です。
春の女神と呼ばれている「ギフチョウ」をはじめ、世界中の昆虫標が展示されていて、収蔵標本は約12,000種、30余万を数えます。
春には羽化したばかりのギフチョウの生態展示もおこなわれるとのこと。
個人的に一番みたいと思っているのは「カブト・クワガタ特選コーナー」の、「ヘルクレスオオツノカブト」の原名亜種の大型の個体と、「オウゴンオニクワガタ」。
私の子供時代、昆虫といったら「ヘルクレスオオツノカブト」。
夏になると学研の『○年の科学』や、イベントチラシなどでその姿を見るたびにワクワクしたのですが、残念ながら実物を見たことはありませんでした。
それが、あそこにいけば会えるんですよね(´艸`*)
それから、いま話題を呼んでいるという博物館2階にある、
青い光を放つ『モルフォチョウの壁』これは本当に凄いと思います。
そんなに蝶に興味はなかったのですが、写真を見て実物を見たくなりました。
これ、目の前にした凄い迫力ですね。
蝶の写真はこちらで見られます↓
ニッポン放送NEWS LINE
2019-06-06
インスタ映えする「モルフォイチョウの壁」も~100周年を迎える『名和昆虫博物
朝日新聞デジタル
2019年5月30日
まるでステンドグラス 青く輝くモルフォチョウの壁
ちょうど夏休みに入ったばかりなので、昆虫好きなお子様にもおすすめな博物館です。
噴水広場
右奥は歴史博物館。
夏休みの自由研究のヒントや題材がいっぱい!レトロ建築にも注目
そして、名和昆虫博物館はその展示内容だけでなく、建物自体も凄いんですよ。
建物
・登録有形文化財 岐阜県第1号(文化庁)
・都市景観重要建築物(岐阜市)
に指定されています。
大正七年に起工、大正八年に竣工しました。
当時の新進気鋭の近代建築家・武田五一氏による設計で、外観がギリシャ神殿風の切妻レンガ造りで白いタイルが貼られています。
建物内に、奈良唐招提寺金堂と講堂の解体修理の際に出た、白蟻被害木(約1200前のヒノキ材)を譲り受け再利用された柱も必見。これは白アリ研究の一環で古い木材の保存を兼ねたものだそうです。
ちょっとボロッとした印象が(古いから当たり前(;^_^A ごめんなさい)、歴史を物語っていますね。
女神の噴水側から入っていくと大きな楠木があり、左手にに記念昆虫館、少し先に名和昆虫博物館の入口が見えてきます。
そこを歩くと懐かしい感じがしました。昭和の頃を思い出します。まだこういう風情の建物があちこちに見られたから。
かつての城下町に、和洋折衷の洒落た商家やお家が並んでいました。
人が住まなくなって随分色褪せてしまっていましたが、私の親世代くらいならより懐かしく感じるかも。
そんな、何とも言えない気持ちにさせてくれる建物の中に、世界中から昆虫が集められているのです。
ワクワクしませんか?私は久々に、夏休み前のような気分を味わいました。
人物
また設立者で初代館長でもある名和靖さんや、武田五一にも注目です。
名和 靖
名和靖 なわ-やすし
1857-1926 明治-大正時代の昆虫学者。
安政4年10月8日生まれ。母校岐阜農学校や岐阜師範で教師をつとめる。明治29年郷里の岐阜市に名和昆虫研究所を設立,月刊雑誌「昆虫世界」を発行。農作物の害虫とその予防法を研究し,また昆虫知識の普及につくした。大正15年8月30日死去。70歳。著作に「薔薇(ばら)の一株」「日本昆虫譜」など。コトバンク
デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説
出典 講談社デジタル版
●「防災意識を育てるWEBマガジン」思則有備(しそくゆうび)製作委員会
名和靖(昆虫学者・名和昆虫研究所創設者)の名言。安政の時代に流行した …
●伝記
まいあがれ!春の女神―昆虫博士・名和靖ものがたり (PHP愛と希望のノンフィクション)
●NHK
「薔薇の一株 昆虫世界 ギフチョウに魅せられた人々」
奥田英二さん主演で1990年にドキュメント&ドラマで番組制作されました。
武田五一
武田五一 たけだごいち
[生]明治5(1872).12.15. 広島
[没]1938.2.5. 京都
建築家。 1897年東京大学造家学科卒業。東京大学,京都高等工芸学校などにつとめたのち,1920年京都大学建築学科創立とともに同大教授。教育と設計の両面で関西建築界を育てた。 1907年の福島行信邸 (東京) で日本最初のウィーン・ゼツェッシオンの様式を試み,アール・ヌーボーの造形を紹介,さらには中国風,和風の様式もこなした。建築以外に橋梁,記念碑,街路施設,家具,染色などのデザインも行い,大正期の最も多彩な作家の一人。コトバンク
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
武田五一 – 近代建築寫眞館
全国の近代建築物を紹介している『虎徹』さんのサイト。武田五一のことも詳しく掲載されています。
武田五一の建築標本-近代を語る材料とデザイン (LIXIL BOOKLET)
博物館情報
アクセス
岐阜県岐阜市大宮町2-18(岐阜公園内)
【電車】
JR岐阜駅、名鉄岐阜駅『12番・13番のりば』からバスで【岐阜公園・歴史博物館前】下車徒歩2分
【車】
東海北陸自動車道岐阜・各務原ICから約25分
私はJR岐阜駅からバスに乗って行きました。
車も便利ですが、紅葉やイベント期間は駐車場もすぐに満車になりそうです。
電車&バスを選んだ方が楽かもしれません。
通常、JR岐阜駅から15分くらいで到着します。
JR岐阜駅12番のりば、13番のりばから乗車し
「岐阜公園歴史博物館前(ぎふこうえんれきしはくぶつかんまえ)」で下車。
少し歩くとこんな景色が広がっています。
帰りはこちらのバス停を利用。
「岐阜公園歴史博物館前」から岐阜駅方面(名鉄岐阜・JR岐阜)はこのバス停から乗車してください。
!注意!
来たときに下車したバス停と、このバス停は違うバス停です。
分かりやすいと思いますが、バスを利用する方は事前に確認しておくと安心ですね。
定休日
●水曜・木曜(祝日の場合営業)
●夏休み期間は無休
●冬期(12、1、2月)は火曜・水曜・木曜
●12・1・2月は、火・水・木曜日休館
●団体見学のご予約は、この限りではありません。
営業時間
●10:00~17:00
入館料
大人(高校生以上) 500円
子供(4歳以上) 400円
3歳以下無料
●団体(20名以上)割引料金
大人(高校生以上) 400円
子供(4歳以上) 320円
プチ情報
先に金華山ロープーウェイを乗りに行くと、割引券の付いた昆虫館のフライヤーが置かれています。
1枚につき1名限りで、いくら割引になるのかは分かりませんが、ちょっとしたおまけ情報でした。
駐車場
車で行かれる方は、岐阜公園の駐車場を利用します。
1回300円
岐阜市HP 岐阜公園
こちらから、岐阜公園や駐車場のマップがダウンロードできます。
お問い合わせ
〒500-8003
岐阜県岐阜市大宮町2-18
TEL:058-263-0038
FAX:058-264-0394
現存する日本最古の昆虫専門博物館『名和昆虫博物館』公式ホームページ
まとめ
昆虫博物館以外にも、岐阜公園内は見どころ満載です。
じっくり見て回ると一日あっという間かもしれません。
よければお出かけ先の候補に加えてみてください。
あと、板垣退助が襲撃された地ということで立派な銅像碑や、山之内一豊と千代の婚礼の地碑が建立されています。
なんだか意外な気もしたのですが、信長はまさしく岐阜の人なんですね。
興味がある方は是非チェックしてみてください。
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