目次
たくさんの日焼け止めが発売されていて、実のところ違いが分からないという方も多いのではないでしょうか?
今回は、日焼け止めの容器に記載されているSPFやPAについてご紹介します。
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日焼け止めについて
日焼け止めとひと口に言っても、クリーム・乳液・スプレー・シート状などの種類があります。
日焼け止めの選び方・使い方
大切なのは時間ではなく、その場所での紫外線の量や自分の体質です。
いつ・どこで・何をするかを考えて選びましょう。
それから体用と顔用は使い分けてください。顔と身体では皮膚の厚みや皮脂腺の数も違い、それぞれの条件に合わせ作られており顔には顔用、体にはボディ用を使うことをおすすめします。
使い分けるのが面倒な方は顔と体兼用の日焼け止めを使う方法もありますね。
紫外線防止剤について
どの日焼け止めにも紫外線防止剤が配合されています。
紫外線防止剤は紫外線散乱剤(無機系素材)と紫外線吸収剤(有機系素材)の2つに分けられます。
紫外線散乱剤(無機系素材)
肌につけると少し白くなるものの、アレルギーを起こすことは殆どありません。
子供用、敏感肌用として売られている日焼け止めは、紫外線散乱剤のみ含んでいることが多く、など【紫外線吸収剤無配合】【紫外線吸収剤フリー】【ケミカルサンスクリーン】と表示されています。
紫外線吸収剤(有機系素材)
肌につけても白くならないが、まれにアレルギー反応を起こす人がいます。
紫外線吸収剤の種類とその特徴
日焼け止めを選ぶ際の参考にしてください。
紫外線吸収剤の代表的な化合物(表示名称)
・メトキシケイヒ酸オクチル
(あるいはメトキシケイヒ酸エチルヘキシル)
・ジメチル
・PABA
・オクチル
・t- ブチルメトキシジベンゾイルメタン等
特徴
・化合物自体が紫外線を吸収し皮膚へ紫外線が届くのを防ぐ。
・特異的な吸収波長がある。(UVB 吸収剤、UVA 吸収剤)
・溶解しているため皮膚に塗った時に白く見えない。
・まれにかぶれる人がいる。
紫外線散乱剤の代表的な化合物(表示名称)
・酸化亜鉛
・酸化チタン
特徴
・粉末が紫外線を吸収・散乱することにより皮膚へ紫外線が届くのを防ぐ。
・酸化亜鉛はよりUVA を、酸化チタンはよりUVB を防ぐ。
・吸収剤に比べると、皮膚に塗った時に白く見える。
出典:紫外線環境保健マニュアル2008よりhttps://www.env.go.jp/chemi/uv/uv_manual.html
紫外線から肌を守る日焼け止め・SPFとPAについて
日焼け止めの容器に必ず記載されている『SPF』『PA』の意味をご存知ですか?
これは日焼け止めの紫外線防止効果を示しています。
SPF
San Protection Factor
(サンプロテクトファクター)
シミやそばかすの原因となるUV-B(紫外線B波)を防ぐ数値を表しています。
1~50+までの日焼け止めが販売されていて、数値が大きいモノほど効果が大きいとされています。
紫外線を浴びてから皮膚が赤くなるまでの時間は個人差があり、だいたい10~15分、20分~25分です。この時間をどれくらい伸ばせるのか表しているのがSPF値になります。
例えば、紫外線を浴びてから赤くなる時間が10分の人なら
10分×SPF30=300分
5時間程度の日焼け止め効果が得られるということです。
PA
Protection Grade of UVA
(プロテクショングレイドオブUVA)
短時間で皮膚を黒くし、シミ・しわ・たるみの要因となるUV-A(紫外線A波)を防ぐ数値の大小を表します。
日に当たった時、日焼け止めを塗っていない状態と比較し、肌が焼けるのをどれくらい防げるのかにより、4つに分けられています。
PA+からPA++++の4段階で示されています。
+が多いほど効果が期待されます。
日焼け止めを選ぶ目安
FPS10~20
PA+~PA++
日常生活、散歩や買い物などの軽い外出
FPS20~30
PA++~PA+++
屋外における軽い運動、レジャーなど
FPS30~40+
PA++~PA++++
炎天下での運動、マリンスポーツなど
FPS40~50+
PA++++
すぐに赤くなる敏感肌や非常に紫外線の強い場所に行く場合
気をつけること
短時間でも紫外線が強い場所なら数値が高いものを使い、日常の洗濯物を干したり買物をする程度なら、数値の低い日焼け止めで十分です。
いずれにせよ時間経過による劣化や汗で流れ落ちてしまうので、効果を持続させるために2~3時間ごとに塗り直す必要があります。
また、数値が高いほど日焼け防止効果は高いのですが、数値が高いほど肌への負担も増すので注意が必要です。
日焼け止めの種類
クリームタイプ
メリット
・防水性が高い
・保湿力が高めで乾燥肌の方にむいている
・化粧下地としても使える
デメリット
・油分が多い
・のびが悪く落ちにくい
ジェルタイプ
メリット
・ベタつかず伸びが良い
・付け心地が軽い
デメリット
・刺激が強めの成分が使われていることもある
・保湿力は弱め
ローションタイプ
メリット
・肌にやさしく普段使いに便利
デメリット
・効果は弱め
・落ちやすい
乳液・ミルクタイプ
メリット
・伸びが良く保湿性もある
・クリームタイプよりサラッとした付け心地
スプレータイプ
メリット
・手に付けなくてもいい(手が汚れない)
・使い方が簡単で手軽
・手の届かない部分にもつけられる
デメリット
・塗りむらができやすい
パウダータイプ
メリット
・低刺激で落としやすく肌への負担も少ない
・メイクの上からでもつけられる
・塗り直しが簡単にできるので携帯にも便利
デメリット
・効果が弱め
・落ちやすい
ウォータープルーフタイプ
夏のスポーツやレジャー向けの、耐水性の高い日焼け止めです。
メリット
・効果が高く落ちにくい
デメリット
・専用のクレンジングが必要
・肌への負担が大きい
その他、リキッドやシートやスティックになったもあります。
ご自身の好みや体質、使うシーンに応じてお選びくださいね。
まとめ
日焼け止めの効果や特徴は、商品により違います。それぞれに記載されている説明をよく読んでからお使いくださいね。
滅多なことは無いだろうと思いがちですが、きちんと読んで把握してから使った方が安心ですし、トラブルに合う確率も低くなると思います。
また、使用して何か違和感を感じた場合には、すぐ使用を中止し必要に応じて皮膚科の受診をおすすめします。
近頃は、皮膚科でも美容皮膚科(実費診療)を併設しているところありますよね。もし肌に不安がある方は、まずそちらを受診してからの方がいいかもしれません。
美容皮膚科でなくても、美容に理解のあるお医者様ならきちんと対応して下さると思います。
今はそんな先生少なくなったと思いますが、ふた昔前の先生だと、そういう理由で受診すると相手にしてもらえないこともあったのです(←実体験(;^_^A美容的な事は美容外科に行ってくださいと凄く叱られました)
これから、どんどん紫外線がきつくなってきます。
日焼け止めやメガネ、帽子、日傘などを併用しながら紫外線対策をして、楽しい夏を過ごしたいですね。
紫外線につて他にも書いています。よければご覧ください
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