松浦武四郎をご存知ですか?北海道の命名者は多彩な探検家

北海道の名付け親は松浦武四郎 地域の話題

目次

 

 

こんにちは。

嵐の松本潤さんと、女優の深田恭子さんを起用して、「永遠のニシパ~北海道と
名付けた男 松浦武四郎」がNHK札幌放送局で制作されます。

この北海道150年記念ドラマは2019年の春に放送される予定で、どんな風に描かれるのか楽しみですね。

今回は、そんな知る人ぞ知る松浦武四郎さんをご紹介します。

 

 

平成30年は記念すべき年

松浦武四郎は、1818年(文化15年は4月22日に文政元年に改元)2月6日、三重県松阪市小野江町(伊勢国一志郡須川村)に、松浦時春(桂介)の四男として誕生しました。

彼は28歳の時に初めて蝦夷地を訪れ、それから生涯6度にわたり蝦夷地探検を行いました。

今年は、その松浦武四郎が生まれてから200年、生誕200年なのです。

更に、彼が名付け親となった北海道命名から150年という、北海道、松浦武四郎にとって記念すべき年が重なった1年なのです。

そんな記念すべき平成最後の1年は、北海道や松浦武四郎の出身地・三重県はじめ全国各地で、さまざまなイベントがおこなわれています。

 

例えば、北海道博物館では特別展が開催中(H30年8月3日現在)です。

第4回特別展
「幕末維新を生きた旅の巨人 松浦武四郎-見る、集める、伝える-」
2018年6月30日(土)から8月26日(日)

北海道博物館のウェブサイトでは空間3Dスキャンカメラ『Matterport』で展示室の様子を見ることができます。

 

その後

三重県の県総合博物館Miemu
9月15日(土)から11月11日(日)まで
企画展
「幕末維新を生きた旅の巨人 松浦武四郎」が開催されます。

 

それからNHKのドラマで制作。

松阪市の竹上 真人(たけがみ まさと)市長も、NHKにテレビドラマ化を要望してきたそうで、今回のドラマ化もその熱意もあり実現したのかもしれません。

また、過去の放送でも取り上げられていました。

 

・2015年6月24日
歴史秘話ヒストリア
「北の大地に夢を追え~“北海道”誕生の秘密~」

 

・2016年08月02日
「先人たちの底力 知恵泉(ちえいず) 冒険の旅に出たい!~松浦武四郎 人生をワクワクさせる極意~」

 

その他、武四郎が晩年を過ごした、一畳敷き書斎を保有する東京都三鷹市の国際基督教大で、記念イベントが予定されています。

北海道の名付け親 松浦武四郎生誕 200 年記念イベント
シンポジウム「一畳敷の世界を探究する」開催
2018 年 10 月 6 日(土)13:00~16:30
記念イベントPDF

 

また、武四郎の生誕地近くの小学校では、彼が十勝地方を探査した記録「十勝日誌」を現代語に訳し本を使って出前授業が行われ、三重県知事も参加していました。

 

北海道と三重県、こんなにご縁が深かったとは意外でした。

 

 

松浦武四郎ってどんな人?

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↑こんな方でした(^-^)
晩年のお写真でしょうか?

 

生家

武四郎が生まれた松浦家は、中世時代、九州北部の肥前松浦地方で活躍した水軍「松浦党」の出身で、江戸時代には紀州和歌山藩の地士(じし・村のまとめ役)として重要な役目を担う家として、武士の特権である名字帯刀を許されていました。

四男坊である武四郎は、兄が家を継ぐため、やがては家を出ることが決まっていました。

少年武四郎

とても活発な子供だった武四郎が、手習いを学んだのは7歳の時。真覚寺の来応和尚のもとで読み書きを覚え「名所図会」という名所を紹介した本を好んで読んでいたそうです。

そして13歳になった武四郎は、津藩儒学者・松平楽斎から学び、そこで全国から楽斎を慕って訪れる学者達にも接し薫陶を受け影響を受け達のようです。

文政のおかげ参り

武四郎の生家の前を、伊勢神宮へ続く道「伊勢街道」が通っており、武四郎が13歳のとき「文政のおかげ参り」がおこり、全国各地から年間500万人もの人が伊勢参りに訪れました。

全国から訪れる大勢の旅人を眼前に育った経験は、武四郎に未知の土地への憧れを抱かせたのだと考えられています。

旅立ち

天保4年、16歳の武四郎は手紙を残し突然、家を出ています。その後、江戸にいるところを見つかり連れ戻されています。

そして、17歳になった武四郎は日本全国を巡る旅に出ました。

地元の三重や松阪市でいまひとつ認知度が低く感じるのは、28歳の時に一旦戻ってはいますが、これを切っ掛けに地元から生活の場を移したからではないかと思います。

 

それからの武四郎は冒険家、探検家、浮世絵師、著述家、出版社、と多方面に活動の場を広げていきます。

よく知られているのは、28歳の時に蝦夷地(北海道)の調査に入ったこと。それから約13年の間に計6回も蝦夷に入っています。

出版物も多数残されていて、青空文庫でも「他計甚麽(竹島)雑誌-たけしまざっし」を読むことができます。

 

生家と記念館

充実した展示品は見応えありです。

松浦家から寄贈された資料のうち、1503点が国の重要文化財に指定されています。
展示品はだいたい2か月ごとに入れ替えられるそうで、貴重な資料が見学できます。定期的に足を運んでも、違う展示品が見られるので嬉しいですね。

そしてもうひとつの一押しが、今もアイヌの方が使っている民族衣装の「本物」が着られること。

これを着て、ハチマキもして記念撮影できるのが、衣装体験好きな私的には、とても嬉しいと思います。

そうそう、生地は「松阪木綿」が使われているそうですよ。松坂木綿の風合いもとてもいいので、もし行かれたなら是非袖を通してみてくださいね。

松浦武四郎記念館
所在地: 〒515-2109 三重県松阪市小野江町383
電話: 0598-56-6847

マップはこちらで→楽天旅ノート

 

夏休み企画
松浦武四郎記念館と松浦武四郎誕生地では、松浦武四郎が生誕から200年を迎える今年の夏に、子どもたちに武四郎のことをよりよく知っていただくため、夏休み期間中に子どもと引率の保護者の入館料を無料とします。ぜひこの機会に、夏休みの自由研究などで、たくさんの子どもたちに見学していただきたいと思います。

期間  :平成30年7月21日(土)~9月2日(日)
無料対象:小学生・中学生・高校生のみなさんと保護者の方

 

それから、生家が平成30年2月25日から一般公開されています。

松浦武四郎の実家
(松阪市指定史跡)
〒515-2109 三重県松阪市小野江町321

入館料も高くないので、一度訪れてみてはいかがでしょうか?

 

 

マスコットキャラクターがいた

今どきは普通なのかもしれないけど、私としては軽く驚きました。
本当に力入れてるんだな~と(^-^)

 

たけちゃん

性別:男
出身地:松阪
誕生日:?←キャラクターとしては平成11年に誕生しています。

画像はこちらの記事で→中日新聞

 

 

まとめ

凄い人だと思いました。

驚いたのが蝦夷地の探査は誰かに依頼されたのではなく、北方に危機を感じ自ら向かったということ。

ただの冒険好きの旅行家、探検家ではなかったんですね。

来春のドラマはどんな風に描かれるのか気になるところです。

深田恭子さんがアイヌの女性役だから、やはり蝦夷地に始めて足を踏み入れたあたりから始まるのかな、なんて予想を立てています。

 

 

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