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七夕様の飾り付けに使う植物、あれ、
ささのはさらさら~♪
と歌われる通り「笹」なのか、それとも「竹」なのか気になったので調べてみました。
ささの葉さらさらの植物は竹のこと?
竹
竹は、イネ目イネ科タケ亜科に分類される植物の総称。
日本人と竹のかかわりは古く、縄文時代の遺跡からも竹製品が出土しています。
軽くて加工しやすため農業、漁業、工芸品、楽器、生活雑貨、建築資材、食材など幅広く活用されてきた、日本人の暮らしや文化に欠かすことのできない植物なのです。
分類の仕方や種類の数え方は諸説あり、決まっていないようですが、竹の種類は国内で約600種ほどあるとされています。
竹は常緑性の多年生植物で、樹木と比べて成長が早く、地下茎を横に長く伸ばし、そこから芽を出し増えていきます。
山の手入れをしなくなると、あっという間に竹で覆われてしまうのは、この生育の旺盛さにあるのですね。
また顔を出したばかりの若い竹は、食材の筍(タケノコ)となり私達の食卓に上ります。
笹
笹はイネ科タケ亜科に属する植物です。
地上近くを這って伸びる蔓上の茎・匍匐茎(ホフクケ)で増え、密生します。
河原や林ので群生しているのをよく見かけます。
竹に似た小型の植物ですが、実際には区別がつきにくく日常の中でははっきり区別しないことも多いそうです。ただ植物学上では区別されているとのこと。
とてもたくさんの種があります。竹は中国渡来がほとんどなのに、笹類は土着種が多いそうです。
また、欧米でもSASA:ササ属とされているのは、日本名の笹(ささ)が由来だそうです。
それくらい日本的な植物と認知されているんですね。
笹と竹の違いについて
繁殖
地下茎で増えていきます。
竹皮
竹は成長知初めの頃、節に稈鞘(かんしょう)という特殊な葉をつけます。よくタケノコの皮と言いますね。
これが生育後に取れるのが竹で、長くついたままなのが笹になります。
枝の数
ほとんどの竹がひと節から2本の枝を伸ばし、笹はひとつの節から3本以上の枝を伸ばす種類がほとんどです。
高さ
背の高さで呼び分けられることもあります。
高→竹
低→笹
葉脈
竹は格子状に葉脈があるのに対し、笹の葉脈は縦に並行に伸びています。
竹の花
どちらも花が咲きます。
一斉に開花し、一斉に枯れてしまうため「開花病」「十年枯病」と恐れられてきましたが、一定周期で起こる生理現象で病気ではないそうです。
約120年、40年~60年周期で開花するそうですが、現状ではよく分かっていません。
2017年はあちこちで開花が見られました。
私もニュースで見た覚えがあります。
2017年6月19日の高知新聞
高知で竹の花が開花 ハチク120年に1度 四方竹はデータ無
高知市内の民家で、竹の花が咲いているのが6月16日までに確認された。専門家によると、竹は約120年周期で全国的に一斉開花し、数年前から各地で情報が相次いでいるという。竹を観察してみると、あなたも“歴史的事件”に出合えるかも!?竹の花が見つかったのは高知市高須の民家。家主の男性が5日朝、庭に植えているハチクの変種、黒竹が普段と様子が違うことに気付き、よく見ると枝先に稲穂のようなものがたくさん付いていた。竹の象徴とも言えるササは少なかった。
竹専門に研究や収集をする富士竹類植物園(静岡県)の元研究主任で竹の生態に詳しい柏木治次さん(65)に、この民家で撮影した竹の写真を見てもらったところ、竹の花だと断定。稲穂のようなものが花、細長く伸びた黄色い糸状のものが雄しべで、ほぼ満開の状態だという。
柏木さんによると、竹はある周期で一斉開花する遺伝子を持っているという。種類によって周期はまちまちだが、ハチクについては過去の文献などから、約120年ごとに一斉開花することが分かっている。
数年前からハチクの開花が各地で報告されているといい、柏木さんは「開花時期に入っているのでは」とみている。
竹は花を咲かすと枯れるといい、「再生には最低でも十数年かかる」と柏木さん。ハチクは茶道具の茶せんなどに使われるため、全国的にはそれらの製造者に影響が出る可能性もあるという。
まとめ
同じように思っていましたが、色々と違いがあることが分かりました。
私は、てっきり竹の種類で葉の形や大きさが違うんだと思っていました。
笹と竹、どちらで飾り付けても素敵な七夕さまに変わりはありませんね。
今年は久々に可愛い七夕飾りを用意したいと思います。
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