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最近は住宅事情もありコンパクトなタイプも豊富ですが、やはり段飾りは豪華で目を引きますね。
今回は五月人形の段飾りの飾り方や道具の名称を調べてみました。
端午の節句☆五月人形の飾り方と仕舞い方
箱から兜、鎧やお道具類を取り出す順に写真や動画を撮っておくと後片付けが楽ですよ♪
飾る場所
飾る方角や位置を決めます。
特に鎧飾りは組み立ててから移動しようとすると大変で、無理に動かすと飾りが倒れて破損したり、怪我をすることもあるため注意してください。
一般的に南向き・東向きに飾るのが良いとされていますが、気にしなくても大丈夫です。
ただ、直射日光を当ててしまうと退色など傷む原因となるため、注意して飾ってください。またエアコンの風が直接当たるのもよくありません。
組立
場所が決まったら、そこで組み立てます。
金属部分が多い五月人形は錆びやすく、特に金色の部分は手袋をするなど素手で触れないようにしましょう。
もし指の脂分や汗(塩分)がついてしまったら、乾いた柔らかい布でよく拭き取ってください。
また、小さなお子さんが付属品を呑み込んでしまわないよう、気を付けてあげてくださいね。
①段飾りの下に敷く毛氈(もうせん)が付いてる場合は、毛氈を敷く
②段飾りの骨組みを組み、下から順に天板を組んでいく
③最上段後方、真ん中に屏風を置く
④最上段中央にメインの五月人形を飾る(鎧・兜・大将飾りなど)
⑤付属品を飾っていく
<最上段>
向かって右:太刀、手前に篝火(かがりび)
向かって左:弓矢、手前に篝火(かがりび)
<中段>
中央に陣太鼓(じんだいこ)
左右に軍扇(ぐんせん)と陣笠(じんがさ)
馬飾りを飾ったりもする
<下段>
両立ちの吹流し、粽(ちまき)、弊紙(へいし)、八足台(はっそくだい)、柏餅(かしわもち)両立ちの吹流し、鯉幟(こいのぼり)を飾る
※これらは一般的なもので、それぞれの地域や家庭で並べ方や飾る品等違いがあります。
良くご存知のご家族や年配の方に聞いて参考にするのもいいですね。
こちらも完成したら、全体を写真や動画に撮っておくと、来年の飾り付けの見本にできます。
仕舞い方
人形は湿気を嫌います。湿度が高い状態で保管するとお顔や衣装にカビが付いたり色褪せたりします。
また、乾燥しすぎるとお顔にヒビが入ったりします。
埃やゴミが人形のお顔や衣装についても、お顔の色が悪くなったり衣装が劣化につながるので注意が必要です。
①人形を仕舞うときは、毛バタキなどで埃・ゴミを払う
②柔らかい噛みで頭を優しく包み、破損・汚損に気を付ける
③この作業の時、皮脂が付きシミや汚れの原因になるため、人形のお顔を直接触らないよう気を付ける
④箱の中に収納する場合、白い紙を詰めて箱の中で人形が動かないようにする
⑤人形専用の防虫剤を入れる
五月人形・道具(付属品)の名称
屏風(びょうぶ)
金屏風・黒塗り・蒔絵(まきえ)の付いたものなど色々あります。
弓矢(ゆみや)
破魔の意味があります。
太刀(たち)
太刀は魔を寄せ付けない意味があります。
また、魔物は光物を嫌うというところからきています。その他、魔を切るともいいます。
太く、重みのある物を選ぶと良いそうです。
※大相撲の横綱の土俵入りには太刀持ちと露払いがつきます。五月人形が横綱:大将で、対象にはお供や家来が大勢います。この、お供や家来の人形を飾る代わりに弓矢と太刀を飾ります。立派な大将になって欲しいという願いが込められています。
それから、太刀と刀は同じようですが違います。
刀は戦(いくさ)で使う実用品で、太刀は儀式用になります。
刀は貫きやすいように下に反るように差しますが、太刀は上に反るように差します。
陣太鼓(じんだいこ)
本革張りや金箔を押したものなど本格的なものもあります。
陣笠(じんがさ)
江戸中期まで雑兵の笠として使われていましたが、江戸末期には大名なども使用するようになりました。
塗りで身分を表しています。
軍扇(ぐんせん)
武者扇ともいいます。
身分に応じて模様や房の色が違います。
五月人形の種類
鎧飾り
着用できるものは着用鎧飾り
兜飾り
着用できるものは着用兜飾り
収納兜飾り
収納箱がそのまま飾り台になっているので、飾る場所や収納に困らない。
木目込人形(きめこみにんぎょう)
木製の人形の一種。
人形本体に着物の皺・模様の形に筋彫を入れ、そこに目打ちなどで布の端を織り込んで着物を着ているように仕立てた人形のこと。
ケース飾り
ケースに入っているため飾る手間がかからない。
まとめ
調べていて五月人形も大変に奥が深いことが分かりました。
そして子供の健やかな成長を願う、先人方の深い祈りが伝わってくるようでした。
必ずしも全国共通ではありませんが、少しでも参考になる部分があれば嬉しく思います。
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