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多汗症というと、精神的なものと言われてしまいがちです。
私の個人的経験だけでいうと、100%に近い確率でそう言われてきました。
でもね調べてみたら、皮膚疾患の分野で発汗異常症と呼ばれていて、多汗症と無汗症があることがわかったのです。
手汗がひどいのは病気なの?
私のように手の平や足の裏、脇、肘の内側(は記載されていなかったけれど)と頭とかの、限られた場所に過剰に発汗がみられ疾患です。
体全体によく汗をかく「汗っかき」とは違うのですね。
自律神経(交感神経)の加減らしく、私が散々言われてきた『精神的に弱いから』だとか『精神に異常があるからでしょ』というのは濡れ衣だったのです。
そういえば、私も違う病気でかかったお医者様から『自律神経は精神と関係ない』と言われたことがありました。
ですから、『気の持ちよう』とか『生活習慣の問題』というのとは関係ないのだそうです。
手汗や多汗という言葉で検索すると、多汗症治療に取り組んでいる病院のHPが表示されます。
ということは、この異常とも思える汗は、れっきとした病気のせいだったのですね。
しかも平成8年4月から、局所多汗症として健康保険の適用※が認められていたとのこと。
※部位や治療法によりは保険適用外もあるらしく、確認が必要です。
健康保険が治療に使えるということは、ちゃんとした病気ということです。
ちゃんとした…って、変な言い方ですけど。
だから、もしあなたが手の平・足の裏・脇・頭など、限定した部位に出る大量の汗で悩んでいるなら、受診を考えてもいいのではないでしょうか。
手汗は何科?
まずは皮膚科だと思います。
できれば専門的に治療している病院や、多汗症について知識・理解のある病院を探して受診されることをおすすめします。
私の受診した皮膚科では、あまり扱っていないようでした。
受診可能な範囲にそういった病院がなくても、取り敢えず受診はしたほうがいいと思います。
問診表の記入、これがまたストレスですけど…
手汗には治療法がある
・手の平の場合、外用薬(塩化アルミニウム)の塗布。
・イオン導入法
・ETS(胸腔鏡下胸部交感神経節切除術)
・ボトックス治療
などがあります。
保険適用と適用外をお確かめくださいね。
まとめ
冒頭にも書きましたが、ちょっと普通じゃない汗が局所的に出る時は、局所多汗症を疑ってもいいと思います。
命にかかわる訳ではないものの、実生活の中で制限されることも多く、気持ちの負担も大きいのは確かだから。
これまで病院に行っても、精神的なもので片付けられることが多かった多汗です。
でも、最近は専門的に治療を行っている病院もありますし、以前に比べれば間口が広がっていると思います。
残念ながら、治療しても効果を得られないこともあるようですが、何もしなければ改善する可能性すら見つけられないかもしれません。
自分に合う治療法(対処法)を見つけるためにも、多汗なのかどうか見極めるためにも、気持ちの問題で済ませないでほしいと思うのです。
ひとつ前に私の手汗のことも書いています→手汗がひどくて困っている私…原因は何?
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