目次
着方を覚えれば、鏡を見なくても数分で着られるようになります。
それには、もちろん練習あるのみ!!
といっても、根性入れてやらなきゃいけない、とかないですから。
楽しく覚えていきましょう。
何度か練習して自信がついたら、安心して外出できるようになりますよ。
1人で浴衣を着る前の準備は大切
浴衣を着る当日は時間に余裕をもって行動
浴衣を着る日は、お祭りなどにお出かけすることが多いと思います。
浴衣での外出が初めての場合、余裕を持って着付けはじめましょう。
ギリギリの時間であせって着ると上手くいかなかったり、どこか直したいと思ってもできなくなってしまいます。
せっかく浴衣でお出かけするんですもの、ピシッと決めて気持ち良く決めたいですよね。
そして慣れて来たら、自分のペースと手順で着付けてみてください。
ヘアメイクは着付けの前に
髪をアップにしたり、整髪料を使ってセットしたは、浴衣を着る前に済ませておきましょう。
浴衣を着てからではまとめにくいですし、浴衣が着崩れたり、汚れたりする原因になります。
また、お化粧も同様で、サッとお粉をはたく程度のメイクなら着付け後でもOKですが、フルメイクの予定なら事前にしておいた方が楽です。
ただ、着付けの時に浴衣や帯にお化粧が付かないようご注意ください。
お部屋の準備
個人差があると思いますが、夏なので着付けている間にけっこう汗ばみます。
事前にお部屋をエアコンで涼しくしておくか、扇風機などを用意しておくと、快適に気つけられます。
それから、全身がうつる鏡があれば用意しましょう。なければドレッサーの鏡などを利用してください。
浴衣や小物の準備
浴衣、帯、肌襦袢、腰ひも、伊達締め、下駄、籠バッグや巾着など、必要な物を揃えます。
絶対に必要なのは、浴衣・帯・腰ひも2本で、あとは持っているものがあれば必要に応じて使っていきます。
着付けに必要な小物については→初めての浴衣、着付けに最低限必要なものはコレで書いています。よければご覧ください。
ちなみに、私が使っているのは、浴衣・帯・肌襦袢・ステテコ・腰ひも・伊達締めです。
それをベッドやタンス、机の上、椅子、ソファの背凭れなどに、並べるか掛けておきます。
この時、腰紐なら真ん中で二つに折り、その折った部分(輪になっている方)を自分の側に向けておきます。伊達締めも同じです。
これは締めるときに紐の中心を体に当て、後ろに回して締めるためです。
帯は手先(最初に体に巻き付ける方。折り目をつけるので一度決めたら変えない)になる方を手に取れるようにしておきます。
作り帯なら平帯と結び帯(差し込み固定するためのワイヤーがついています)を、自分の取りやすいように配置しておきます。
床にシートを敷き、そこに置くときも同じように並べてください。
基本を押さえて初心者でも簡単キレイに着付ける
文章だけではわかりにくいので、私が習った着方と近い動画を下に貼り付けておきました。
実は、久しぶりに着るぞ‼となったとき、参考にした動画です。
私の文章では解り難く、言葉足らずな部分も多いと思いますが、そういったところはこの動画でチェックしてみてください。
1
ヘアメイクを済ませ肌襦袢(浴衣スリップ、裾除け、ステテコなどお持ちの物)を着ます。
この時、ブラはワイヤーの入っていない物かスポーツブラをおすすめします。
和装用をお持ちなら、そちらをお使いください。
それから、足袋をつける場合(レースの物など)この時に履いておいてください。
浴衣を着て帯を締めてからだと、ちょっと難しいです。
必要に応じて、ウエストにタオルなどを巻きつけ補正します。
汗取りの意味もありますが、なくても大丈夫だと思います。
2
浴衣を羽織ります。
袖を通し、背中の縫い目が体の中心になるようにします。
私は先生から、お尻の割れ目の上を通るように、と教わりました。
3
襟先を揃えます。そして襟先から20㎝ほど上を持ち、裾がくるぶしの高さに来るように持ち上げます。
・このイラストは浴衣ではありませんが、同じなので使ってみました。
4
裾が落ちたり背縫いがずれないよう注意しながら、先に上前(左手に持つ方)の位置を決めます。脇の縫い目がキレイに脇にきているか確認します。
決まったら、もとに戻し下前(右手で持っている方)を左脇に添わせ10cmほど持ち上げます。
下前が背中まで回るようなら端を折り返します。
5
次に上前(左手に持つ方)を右に持って行きます。
この時、下前の折り返した部分を落ちないよう挟み込んでいきます。
そして上前の裾を下前から3~4cm上げ、たるまないよう右手で腰骨の辺りでしっかり押さえます。
注)着物は自分の左手に持つ側が上前です。
右手に持った身頃が下になります。
これは絶対に間違えてはいけない約束事なので覚えましょう!
6
右に持ってきた左身頃を右手で押さえ、左手で腰ひもを取ります。
自分の方に向けてある中心の輪の部分を持ち、右手に紐を渡し、左手を左側にずらしていきます。
先ほど合わせた部分が緩まないよう、腰ひもでしっかり固定します。
ここがしっかり締まっていないと、着崩れてきて大変なことになります。
昨年、おそらく作り帯だけで着たと思われる女の子を見かけました。
前がはだけるのを両手で押さえ、何度も直そうとしていましたが、どうにもならないようでした。
たかが腰ひも一本ですが、ここが重要です。
7
おはしよりを整えます。
身八つ口という両脇の開いているところから手を入れ皺を取ります。
同じように後ろ側も整えます。
8
次に左右の掛け襟のを合わせ背縫いを持ち、こぶしひとつ分衣紋(えもん)を抜きます。
それが出来たら下前(身八つ口から手を入れ)と上前の襟を左右に引き襟合わせを決め、下前のおはしよりを胸の下で内側に斜めに折り上げ、腰ひもを取り胸の下あたりで締めます。あまりきつくならないように締めます。
私はここで腰ひもを遣わず伊達締めを締めました。
下の動画、2:36あたりの手順です。
ひとりで簡単 ゆかた着付け篇(おはしよりの始末、2:36から)
9
背中のしわを伸ばします。
紐の下に両手の親指か人差し指を入れ、中央から左右にしわや弛みを脇に寄せてます。
脇に寄せた後ろ身頃のだぶつきをうわ見頃の下に入れて隠します。
浴衣の着付け【浴衣編】浴衣の着方(4:05から)
これをしておくと、脇がとても綺麗で浴衣姿が決まります。
上記の動画は最初から見てもとてもわかりやすく、参考になる動画のひとつだと思います。
10
このあと帯をつけていきますが、今回はここで終わります。
浴衣の着付け・まとめ
着物の着付け教室も色々あり少しづつ違いがあります。
10人いたら10通りの着方があるんですよね。
私が子供の頃は、まだ普段着として着物を着ている人も見かけました。
あらたまった席は別ですが、みんな自分の好きなように(動きやすいように)着付けていましたよ。ゆる~く帯を結んでいたり、おはしよりもそれぞれで(^-^)
だから、こういう着方じゃなきゃ絶対に駄目!ということはないと思います。
大切なのは仕上がりと、TPOをわきまえているか。
※TPO(ティーピーオー)
Time(時間)・Place(場所)・Occasion(場合)の頭文字をとり「時と場所、場合に応じた方法・態度・服装等の使い分け」を意味する和製英語のこと。
裾がはだけていないか?
下前が落ちてきていないか?
身頃が反対になっていないか?
下着が透けていないか?
等々…
最初は決まり事ばかりで難しく感じても、何度か着ているうちに当たり前になって、体が覚えてしまいます。
押さえるところをしっかり押さえて、浴衣を楽しみませんか?
着付け動画も数えきれないくらいアップされています。
気に入った動画を見つけるところから初めてみると馴染みやすいかもしれません。
そうそう、公民館や市民センターなどで1Day講習を開催することもあるようです。
講習費用も抑えられているし、変な勧誘も少ないと聞きます。
もし近くであるようなら、参加してみてはいかがでしょうか?
その他、汗対策についてはこちらで書いています→浴衣のときの汗対策・暑い夏涼しげに着るためにできること
良ければご覧ください。
参考記事
・初めての浴衣、着付けに最低限必要なものはコレ
・宵の明治村に行きませんか?浴衣姿なら入村料が500円【2018年】
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